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戦い

見つけてしまった。

部屋の中を自由に飛び回る、

黒いやつを。





私は叫んだ。



デカイ何かに怯えながら。







サイズ的にGではないことはわかった。


が、


何かデカイ。

よくわかんないけどデカイ。




何これ!!!:(;゙゚'ω゚'):






びくつく自分に言い聞かせた。







私がやらなきゃ……私がやらなきゃ誰がやる!!


今家には、私とお母さんしかいない。


母は頼れない。

呑気にテレビを見てる。

その神経、マジですか?




私は武器を探した。



近くには新聞紙しかない。



くそっ!いたしかたない!



私はそれを手に取った。

そして母に言った。


スプレー!殺虫スプレーをくれ!!




すると信じ硬い一言を発した。





母「無い!!」




私「えーーー!!!Σ(゚д゚lll)」







飛び道具に頼れなくなった。


新聞紙。

新聞紙で勝てるのか。



そんな疑問を持った私の目にアレが映った。










雑誌。









私は少々強い武器を手に入れた。






が、


ヤツが見当たらない。


扉は全て閉めた。

この部屋にいるはずなのに。




どこに隠れた。

必ず見つけ出して、仕留めてみせる!!


狩る。

ヤツを狩る!!!




その時、頭上に視線を感じた。




いた。








ヤツは、電気の隙間にいた。



初めてじっくり、その姿を確認した。





ハエ。



何かデカイハエだった。






私「ぎ……ぎゃーーー!!!(゚□゚lll)」



気持ち悪!!気持ち悪!!!


無理だ!

あんなデカイハエ、どうすれば!!!!






すっ……









徐ろに母が立ち上がる。








母が……立った……?





私「な、何を……」






母は新聞紙を手に取り……










ま、まさか……やるのか?やっちゃうのか!?


私は母を尊敬した。


やる時はやるんだ!

やっぱり母は偉大だ!

ありがとうお母さん!!









すっ。








母は電気の隙間に新聞紙を差し込み、








ガサガサガサ!!!





動かしたーー!!!






ブーーーン!






ハエ飛んだーーー!!!ヽ(;▽;)ノ








私「あぎゃーーー!!!のあーーー!!!
ばーーーー!!!!」





母は偉大とか誰が言った!!!






母「ハルミ!叩いて!!

やっちゃって!!!」






人任せーーーー!!!?((((;゚Д゚)))))))








泣きそうになりながらヤツを見ると、

テーブルにいた。


私は一心不乱に雑誌を振りかぶり、

力の限りヤツに向かって振りおろした。




パーーーーン!!









私「ハァ…ハァ…ハァ…(´;Д;`)」




母「……やった……ハルミ!!」





私「!!!

あ……あぁ…ヒャッハーーーー!!

やった!やったよぉぉぉう!!!」



勝利の雄叫びをあげた。






窓開けたときに入ってきたのかなぁ?

もう戦いたくないなぁ。



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