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二人組

夜10時。

その日は、どうしても近くのスーパーに行きたかった。

行って、ニベアの青缶を買いたかった。

夜11時には閉まってしまう・・・





と勝手に思ってた。

実際は、24時間開いてた。




でも勘違いしたままの私は、

とにかく急いでいた。


頭の中は、ニベアだらけ。

ニベアのことしか考えてなかった。

それはもう、口ずさむ勢い。



そんな私に、声を掛けてきた二人組がいた。






男女二人組。



男は大学生風。

女は劇団員風。


男「○○出口はどこですか?」


私「この道を真っ直ぐ行って、右ですよ」


私は優しいコだから教えてあげた。


男「あ!そうなんですか!」

女「逆だったね!」




・・・





・・・・・・









・・・・・・・・・?




あれ?

何故動かない。




二人組は、去ろうとはしなかった。




男「ちなみに、△△出口はどこですか?」



私「え?・・・だったら左ですね」




またまた教えてあげたよ。

優しいコだからな!



女「へぇー!この辺詳しいんですか?



私「いや、あんまり・・・」




・・・なんなんだこの人たち・・・。



女「実は、あとでもう一人来るんですけど、
先にいい感じのお店見つけておけって言われたんですよ」









知らねぇ・・・!(##゚Д゚)



そんな情報どうでもいい!

私はニベアを買いに行かなきゃならないんだよ!!




女「どこかいいお店知ってます?」







だからこの辺詳しくないって言ったじゃん!!




でも優しい私は、ここなんかどうですか?

って、数少ない知ってるお店を教えたよ。

場所も説明したよ。

女「あー・・・なんとなくわかります・・・」



(##゚Д゚)イライラ






痺れを切らした私は、スマホで調べてあげた。

そしたら女が言った。


女「あ!同じ機種じゃないですか!?
わー!偶然!」




スマホモッテルナラサッサトシラベロ。





女「それ、赤外線通信できます?

今度一緒に飲みましょうよ!」













何故だ・・・( `_ゝ´)





何言ってるの?この人。







私「いや、あの・・・ちょっと・・・」







女「大丈夫ですよ!交換しましょう?」








壺?壺を売られるの?私。







身の危険を感じた私は、

( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽ

と笑いながら、逃げた。







何だったんだろう、あの二人組。



東京コワイ((((;゚Д゚))))

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